北の大地を駆け抜ける人々

最近、オットも私もロードバイクへの憧れが高まってきています。
そして、雑誌やインターネットで調べ、自転車屋ロードバイクを眺めるにつれ、走っているロードバイクを見たいという気持ちが湧き上がってきました。
というわけで、2人で見に行ってきました。
北国の三大景観のひとつに数えられる湖、丘の湖で行われたサイクリングのイベントです。

前の日に作った〆鯖と酢飯の間に甘酢生姜と大葉を挟んで巻いた寿司をお弁当に、車で出かけます。
こうしたイベントを見るのは初めてで、ホームページを見てもどのような雰囲気でやるのか見当もつきません。
とにかく順位を競うレースではなく、交通規制もしていないようなので、コースを走ってみます。
のどかな田園風景や高台から望む湖と変化に富んだルートで、見晴らしもよく、車もほとんどすれ違うことなく、自転車で走ったらどんなに気持ちのよいことだろうと想像します。
空き地に車を止め、車から降りて自転車を待つことにしました。
少しずつ日が差してきましたが、寒いので、ダウンジャケットを着込んで待ちます。

少しすると、遠くに自転車に乗った人が見えてきました。
シャーっという音とともに、初心者の私が想像していたよりも速いスピードで目の前を走り抜けていきます。
引き締まった身体、色とりどりのウェア、ピカピカに光った自転車、見ているだけでワクワクします。

集団を見送り、道の駅に設置されたエイドステーションで待っていると、次々と自転車が入ってきます。
地面に横たえた自転車、壁にもたれかけた自転車を遠巻きに歩きながら眺めます。
外で見る自転車は迫力があり、雑誌や自転車屋で眺める自転車の雰囲気とは全く異なって見えました。
和やかな雰囲気の中、談笑する人、静かに休む人、精悍な体つきにぴたっとした正装が素敵です。
皆さんの表情が生き生きとしていて、本当に楽しそうでした。
その後のコースにはヒルクライムもあり、できることならば見てみたかったのですが、じゃまになりそうだったのでここで見学を終わりにしました。

その後、丘の湖の道の駅名物、ウニ丼をかき込みながら、
オットと二人、「ロードがほしいね。」「鍛えてイベントに参加できるようになりたいね。」とひたすら同じ台詞を繰り返してしまいました。

オットはこの晩、自転車をガシガシ漕ぐ夢を見たそうで、起きて「疲れた。」と言っていました。
夫婦で影響されやすいようです。
さて、来シーズンは夫婦2人でロードに乗っているでしょうか。